ネット集客情報局 はじめてのホームページ

治療院のホームページ制作に掛ける予算は幾らにするか?

投稿日:2016年12月22日 更新日:

予算イメージ
ホームページを制作会社に依頼すると、「ご予算は幾らでお考えですか?」と聞かれると思います。この記事では、予算を算出するための算出方法をご紹介します。

予算の算出方法

ホームページの制作費用は、幾らを何年かけて採算が取れれば良いのでしょうか?

月にホームページ経由で何人の初診来院があり、客単価が幾らで、減価償却期間を何ヶ月と考えると予算がでます。

月の初診来院数 × 客単価 × 減価償却期間 = 予算


月5人ホームページからの初診来院を見込み、客単価10,000円、減価償却期間を6ヶ月で設定した場合、予算は下記になります。

月5人 × 10,000円 × 6ヶ月 = 300,000円

客単価を幾らに設定するか

客単価は1回の来院ではありません。
患者は1回来院すると、必ず数回の来院が見込めます。
これを考慮したものがライフタイムバリューという考え方です。

ライフタイムバリュー(Life Time Value:以後LTV)は日本語では顧客生涯価値です。
1人の初診患者を獲得した際の、期間通した売上です。

通常の計算式は下記になります。

LTV = ( 平均客単価 )x( 平均来院回数 )

この計算式で客単価を算出しても間違いではないのですが、原価が引かれていない分、原価割れしてしまう可能性があります。
ホームページの予算を算出するための客単価は、原価を差し引き、利益から算出する下記計算式の方が良いでしょう。

客単価 ={ 初診料 – 初診時間あたりの原価 }+{( 平均客単価 – 施術時間あたりの原価 )× 平均来院回数 }


初診料1000円、施術料6000円、原価率50%、平均来院回数3回

{ 1,000円 – 500円 }+{( 6,000円 – 3,000円 )× 3 }= 9,500円

原価は家賃、水道光熱費、原材料費、人件費(院長の給与も含む)雑費等です。

原価率 = 原価 ÷ 売上 × 100

この計算式を使えば、原価を引いた利益から客単価を算出しているので、赤字にはなりません。

立上げ費用と運用費用

ホームページは立上げて終わりではありません。
効果を測定しながら、改善する必要があります。


初期立上げ費用 300,000円 
運用費用 月額20,000円(年間240,000円)(改善費用(コンテンツSEO等)、サーバー、ドメイン費用含む)
年額総合計 540,000円

これを踏まえて、立上げ費用と運用費用を合わせた額で、予算組すると良いでしょう。
減価償却期間と運用期間は同じ期間にすると、減価償却期間が終わった時に運用期間も終了し、次の施策への再検討がスムーズです。

また、リスク回避を考えて、減価償却期間はなるべく長く、月の初診来院数は少なめに設定した方良いでしょう。
費用対効果を見つつ、徐々に予算投下することをおすすめします。

-ネット集客情報局, はじめてのホームページ

執筆者:

関連記事

禁断の果実

こんな営業に要注意!やってはいけない検索エンジン対策(SEO)

治療院には、色々な営業が来ると思います。 この記事では、注意しなければならない検索エンジン対策(SEO)関連の営業をまとめました。 検索エンジン対策(SEO)の前提条件 オリジナルで有用なコンテンツが …

ランディングページイメージ

治療院のホームページ、従来型とランディングページについて

治療院のホームページを制作していると、ランディングページを参考サイトとして制作を依頼される事があります。 従来型のホームページとランディングページでは、用途が異なるので、違いを理解した上で制作を依頼し …

打上げ

治療院のホームページ立ち上げ時の必須設定

ホームページを本場公開する際、重要な儀式があります。この記事ではアクセス解析ツールの設定、検索エンジン、外部サイトへの登録の概要を説明します。 アクセス解析ツールの設定 「どのような人が」「どれくらい …

治療院のホームページの立上げに必要なもの

治療院のホームページの立上げに必要なもの

自分が作るにしても、制作会社が作るとしてもホームページを立ち上げるためには「サーバー」「ドメイン(ホームページアドレス)」「ロゴ」「写真(画像)」「原稿」「地図」が必要となります。 それぞれを店舗出店 …

WEB用語集

分かりやすいく解説!良く使うWEB用語集

治療院の先生とお話しをしていると、色々な質問を受けます。 この記事では、治療院の先生から受けたWEB用語に関する質問や質問されそうな事をまとめ、専門用語をなるべく使わず、分かりやすいく解説します。 ※ …