ホームページを制作会社に依頼すると、「ご予算は幾らでお考えですか?」と聞かれると思います。この記事では、予算を算出するための算出方法をご紹介します。
予算の算出方法
ホームページの制作費用は、幾らを何年かけて採算が取れれば良いのでしょうか?
月にホームページ経由で何人の初診来院があり、客単価が幾らで、減価償却期間を何ヶ月と考えると予算がでます。
月の初診来院数 × 客単価 × 減価償却期間 = 予算
例
月5人ホームページからの初診来院を見込み、客単価10,000円、減価償却期間を6ヶ月で設定した場合、予算は下記になります。
月5人 × 10,000円 × 6ヶ月 = 300,000円
客単価を幾らに設定するか
客単価は1回の来院ではありません。
患者は1回来院すると、必ず数回の来院が見込めます。
これを考慮したものがライフタイムバリューという考え方です。
ライフタイムバリュー(Life Time Value:以後LTV)は日本語では顧客生涯価値です。
1人の初診患者を獲得した際の、期間通した売上です。
通常の計算式は下記になります。
LTV = ( 平均客単価 )x( 平均来院回数 )
この計算式で客単価を算出しても間違いではないのですが、原価が引かれていない分、原価割れしてしまう可能性があります。
ホームページの予算を算出するための客単価は、原価を差し引き、利益から算出する下記計算式の方が良いでしょう。
客単価 ={ 初診料 – 初診時間あたりの原価 }+{( 平均客単価 – 施術時間あたりの原価 )× 平均来院回数 }
例
初診料1000円、施術料6000円、原価率50%、平均来院回数3回
{ 1,000円 – 500円 }+{( 6,000円 – 3,000円 )× 3 }= 9,500円
原価は家賃、水道光熱費、原材料費、人件費(院長の給与も含む)雑費等です。
原価率 = 原価 ÷ 売上 × 100
この計算式を使えば、原価を引いた利益から客単価を算出しているので、赤字にはなりません。
立上げ費用と運用費用
ホームページは立上げて終わりではありません。
効果を測定しながら、改善する必要があります。
例
初期立上げ費用 300,000円
運用費用 月額20,000円(年間240,000円)(改善費用(コンテンツSEO等)、サーバー、ドメイン費用含む)
年額総合計 540,000円
これを踏まえて、立上げ費用と運用費用を合わせた額で、予算組すると良いでしょう。
減価償却期間と運用期間は同じ期間にすると、減価償却期間が終わった時に運用期間も終了し、次の施策への再検討がスムーズです。
また、リスク回避を考えて、減価償却期間はなるべく長く、月の初診来院数は少なめに設定した方良いでしょう。
費用対効果を見つつ、徐々に予算投下することをおすすめします。